「おやこ教室NEWS」2022年9月 N0.361

  暑い日が続きますが、第2の裏庭の水遊びの時にふっと吹く風が涼しくなり、秋の訪れを少しずつ感じはじめています。
   1学期最後の日に3つの教室の合同職員会議で「遊び」についての研修を行いました。“0才から5才までの遊びの発達”を学び、遊びの大切さ、戸外遊びと室内遊びの違い、わらべうたについてなど、日々の保育の中で実践していることを確認しながら最近の保育の様子など振り返り話し合いました。 
    親子教室ではわらべうた遊びを朝の会で行っています。♪てんこてんこてんこ♪と目の前で手首を回し注目することを促したり、♪1本橋こーちょこちょ♪とくすぐられることを期待して待ったり、♪ジージーバー♪と布を揺ったり投げたりして歌って遊びます。 朝の会で繰り返し行っていると、それまで動き回っていたりおもちゃに夢中で注目出来なかった子も、期待したり、自分でやってみたり、リクエストするようになってきました。わらべうたの歌詞の意味はたぶん子どもたちはわからないけれど、繰り返しのフレーズや耳に心地よいメロディが、手遊びや歌が苦手な子どもでも気軽に口ずさんでみよう、やってみようとするような親しみある歌なんですね。 “にらめっこあそび”では我慢をすることを教え、“オニごっこ”では勝つまで頑張ること、人に嫌われる、人から遠ざけられる気持ちを学ぶという面もあるそうです。わらべうたや伝承遊びの意味を調べてみるとそれぞれに子どもの成長を願う深い意味があるのだなあと感じます。わらべうたは昔からいろいろな方に伝わり今日まで歌いつがれています。歌や遊び、生活の事について昔の人がいかに人間的に生きようとしたか、子どもの事を大切に考えていたか、それを次の世代に伝えようとしたかということを感じることができます。 
    遊びとは遊んでいるだけと思われがちですが、手指の動き、体の動き、人との関りや社会性、もう一回やってみようという意欲など、子どもの成長の基本となることがぎっしり詰まっています。お子さんの遊びの様子を見て疑問に思ったことなど、いつでも保育者にお尋ねください。一緒に考えながら、親も子も遊びを楽しめるといいなと考えています。
    各クラス2学期が始まりました。良い色に日焼けした子ども達がニコニコ笑顔で登室してきました。保護者の方や子どもたちと一緒にいろいろな遊びを繰り返し行い、“できたね、すごいね”っと喜び合いながら一つ一つ経験を積み重ね、自信に繋げ成長してほしいと思っています。