「おやこ教室NEWS」2023年2月 N0.366

 毎日寒い日々が続きますが、太陽が高くなる昼間の公園は意外と暖かい日が多く、子ども達と走り回っていると上着がいらない時もあります。特に風がない日の猿江一丁目公園は日差しが気持ち良いです。

 先日、遊びとは“自発的で自由な楽しい活動であり学びである”との一節を見ました。子ども達を見ているとおもちゃを操作する遊びはもちろん、放ってみたり落としてみたり滑らせたり押したり引いたり集めたり・・・本当に様々なことを試して楽しんでいます。大人から見て何が楽しいのかな?と思うようなことでも、ただ座り友達の遊びを見ているだけのように見える姿でも、子ども達が楽しいと思えばそれは遊びなのですね。もちろんただただ自由なのではなく、そこには自分一人ではありませんから固いおもちゃを放ったり壊したり友達のおもちゃを黙って取ってはいけません。そこには少なからずのルールが存在します。そこから社会性やコミュニケーションの学びにも繋がるのですね。手遊びが苦手で朝の会では見ているだけのことが多い子がある日、自分の手をじっと見て小指から順に指を折り人差し指から順に起こしてと繰り返していました。保育者が目の前で一緒にやってみると保育者の存在に気付き保育者の動きに合わせるように続けて繰り返してくれました。朝の会でのわらべうたを再現していたのかもしれません。おもちゃを使わなくても立派な遊びです。そしてそこに他者を入れてくれたことにその子の社会性が育っている事を感じました。子どもは遊ぶ事が仕事だとよく言われますが、遊ぶ事で様々な事を学び成長に変えていっている姿は正しくその通りです。子ども達の好奇心を奪わないように、一人で遊んでいる子には仲間に入れてもらえるように、一緒に遊びを楽しめる保育者でいたいと改めて思います。

 1月2月の保護者会では“私の子育て”と題して年長児の保護者の皆さんにご自分の子育てを振り返りお話をしていただきます。先日一回目が行われました。今までの子育てを振り返るということは、子どもの発達に不安を抱えていた頃や診断がつき辛かった頃なども振り返る事になりますので、「原稿を書きながら泣きました」と話されている方がいます。ですが話す姿は堂々としていて“あの頃は辛かったけれど今は我が子がとても可愛い”と話される微笑みや話し終え「すっきりして卒室できます」と笑って話す姿に、本当にたくさんの思いを乗り越えて今の立派な姿があるのだと改めて感じました。各事業所に年長さんはたくさんいます。2月のお話も楽しみです。  (M)