「おやこ教室NEWS」2017年6月

春から夏へ向かう前の、いつもの雨の季節がやってきました。

しとしとと降る雨の中で草木は生き生きと、紫陽花は色鮮やかに咲いています。

空から降ってきた雨は、公園の砂場を湿らせ、ブランコや滑り台を濡らし、周辺には水たまりができていて、子ども達の遊び心をくすぐる、とても魅力的な情景です。が、

「今日は、お外へは行かれません」と告げられた子ども達。

「え~」と不満げな声や戸惑う表情。

納得できずに、玄関に行って靴を取り出したり、帽子を被ってみたり・・・。

そんな友達の様子をちらりと見ながら保育者の手を引いて座らせたAちゃんは、膝の上にちょこんと腰かけて、先程の続きの遊びを要求。

Bちゃんは、自分の頭をポンポンと叩いてから保育者の手を引いておもちゃ棚へ行き、好きなおもちゃを手渡して一緒に遊ぼうと誘っています。

 二人とも昨年の今頃は、玄関辺りでウロウロしたり、怒ったりして外で遊びたい気持を表し、いつもと違う事をなかなか受け入れることができませんでした。

でも今年はどうやら違ってきました。外へ出られない事は残念だけれど、お部屋の中で楽しい事見つけて遊ぼうと、気持ちを切り替える姿に先輩としての余裕がチョッピリ感じられます。一年間の安定した日常とその中での経験の積み重ねは大きいなぁと感じた場面でした。

 新年度がスタートして2ヶ月。皆それぞれのクラスの雰囲気にも慣れてきて、一日の流れに気づき始めてきました。4月当初に聞こえていた泣き声は小さくなり、笑顔へと変わってきて、今は自分達で作ったカエルを手にして、「ケロケロ」と可愛い歌声を披露しています。

この時期ならではの楽しいこと、面白い事を見つけて遊びましょう。感触遊びや雨上りの公園も思い切り楽しめるよう汚れても大丈夫な服装で来てくださいね。

                                      (S)